そんなつもりで言ったんじゃないのに…

相手のためを思って「こうした方がいいのに」と素直に話すと、あんまりいい反応が返ってこない。
という経験はありませんか?

たとえば、部下が一生懸命練りに練った企画や案、上司の自分が見るとどうしても足りないところだらけ…「ここ、もっとこうできるんじゃない?」とやんわりアドバイスしたつもりが、部下がむくれちゃった!
たとえば、お客様が購入を迷っておられる時に「お客様にはこちらがいいと思いますよ」と決断を後押ししたつもりが、なぜかその後、気まずい雰囲気に…
たとえば、家族が風邪をひいたら大変だろうと思って「もっと厚着しなきゃダメじゃん」と言うと、「そんなに責めなくてもいいのに」としょんぼり…

えーっ!?何、なに!?
「そんなつもりで」言ったんじゃないのに!!!

相手の気持ちを思いやることや今、何を考えているのか?を汲み取ること、相手のしてほしいことを正しく見抜く、など…うまくできないものですよね。

伝わらないことへのイライラや怒り、「なんでそんな風に捉えるの?」と相手を責めたくなる気持ちになるのはもちろん、あまりにもうまくいかないことが続くと「私ってやっぱりダメなのかな?」とか「人より伝え方が下手なのかな?」とかこちらの気持ちもだんだんしぼんでしまいがち。

コミュニケーションってやっぱり難しい…って投げ出したくなることもあるかもしれません。

特に身内や親しい人などには割とちょいちょい、やっちゃいませんか?
「自分の気持ちをわかってくれないの?」「あなたのために言ってるのに」と相手の気持ちを考えるのをおろそかにしてしまうこと。その都度、イライラしたり、凹んでみたり。感情にぐるぐると忙しく振り回されるのを止められない時もわりと多いような気がします。

いつも「本当に大事なこと」に立ち返る

そういう時はいつも「自分が本当に大切にしたいことは何か?」を考えるように心がけます。
その瞬間に沸き上がるさまざまな感情よりも、「わかってほしい」という気持ちなんかよりも、もっと大切なことがある、と気づくことがあるからです。

冒頭の例で言うのであれば、
・部下にもっと成長してほしい
・お客様にとって「良い判断」を選んでほしい
・家族を守ってあげたい
などのプラスな気持ちが隠れていたり。

「自分はコレを大切にしたいんだ」「それが伝わらなくて悲しいんだ」
と、自分で自分を認めてあげると、不思議と冷静になれて、「じゃあどうすればいいかな?」という思考が働きはじめます。そうして初めて、もう少し相手に寄り添った言葉を「選べ」たり、フォローに回ることができたりするのです。

コミュニケーションは決して難しくないと思うけれど奥が深くて終わりがありません。
相手の数だけふさわしいやり方が存在するし、たとえ同じ人であっても、いつも同じやり方が通用するとは限りません。相手との関係性によっても違ってくるわけです。人と関わる以上自分にも相手にも「感情」がありますから、ネガティブな感情に振り回されそうになることもコミュニケーションにはつきものかもしれません。

そんな時はぜひ、「本当に大切にしたいこと」を考えるよう頭をすぐに切り替えて、まずは自分を大切に認めてあげることからはじめましょう。つい、自分の事をそっちのけにしがちですが、実は「もっと大事にしてよ」と訴えているのは相手ではなく自分だという事もあるのです。

そうすればきっと、相手のことを大切にしている気持ちがもっとうまく伝わるのだろうと思います。