結果には目に見えない本質が必ず隠れている

ほんのちょっとのボタンの掛け違いが、コミュニケーションロスを生み、不信を生み、成果減という結果になることがあります。ハタから見れば些細なことのように思えるかもしれませんが当事者としては大きな問題であり、しかも悪いことに根底にあるのは思いやりとか遠慮とかいう表面上「前向きな」動機だったりします。

どう思われるかわからないから、心配だけど声をかけられない。
後輩の立場で先輩に意見を言うなんて、はばかられる。
自分なんかがしゃしゃり出たら、リーダーの立場がなくなる。

こうした「前向きに思える」動機で、コミュニケーションロスってすぐに生まれるものなんです。本心で思っていることがお互い違うから、どんどん掛け違っていってしまうといいますか。

とことん話さないと見えてこない

「自分のことなんて、誰も気にかけてくれやしない」と思い込んで周囲に反抗的な態度を見せていた人だったけれど、話をする中で、本当は仲間がとても心配してくれていることを知り、感情がわっと溢れて止まらなくなる、ということもあります。

本当は助けてほしかったんだろうし、周りも実は助けてあげたかったのに、「どうせ」の気持ちから反発をしたり、声かけを避けたりして溝は深まるまま。その溝のおかげで、本当はお客様のために働きたいという共通の目的を持っているにもかかわらず、お互いがそうしているようには見えなくなっていたようでした。

これでは、成果が出るわけがありません。

お互いが「なんだかうまくいかないな」という思いを抱えたまま、日々の業務をこなすだけになっていれば、不満しか出てこなくなり本来の目的なんて誰でも見失ってしまうのかもしれません。成果が出ないと悩むなら、まずはやっぱり相手と(チームならメンバーと)とことん話さないと。目に見える結果には、目に見えない本質が絶対に隠れてるからです。

ムダに思えることこそ実は近道である

スタッフとの面談時間が3時間近くかかることもありました。
本人ですら、自分が今何を必要としているのかわからなくなっているのです。本質にたどり着くのに時間がかかるのはある意味当然のこと。この労力や手間を惜しんだり後回しにすると、問題はどんどん大きくなります。

ただ、当事者同士の話し合いではなかなか難しいのもわかります。お互いの立場もありますから、「客観的に」話したり、聴いたりできないことも多いものです。私たちが実施しているカウンセリングセッションは、そういうところでお役に立てると思っています。第三者の立場なら当事者よりはわりと簡単に見えてくることもあります。

いずれにしても、上司やメンターの立場にある方が、部下、同僚、メンティーの話をじっくり聴く時間をぜひ定期的に取り入れてほしいと切に願っています。「愚痴や不平不満を聴くだけでしょう」なんて思わずに、その裏に隠れた本質や本音をぜひ引き出してあげてほしいなと思っています。

それこそが、問題解決の近道です。

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