本当に欲しいものは「怖い」中にある

誰でも失敗したくないと思うのは当然です。
どこまでも平坦でデコボコも迷うこともない一本道を目の前に置き、リスクのない安心安全を求めたくなります。

ですから、一度決めたにもかかわらずなお、本当にこれで間違ってないのか?これでよかったのか?と感じることなど、もううんざりするほどたくさんあるわけですよね。

たとえば今日のおやつは何にしよう?今日のご飯は何を食べよう?という決断。
え?!そんな小さなことも「決断」に含まれるの?と感じませんか?
ですが、そんな小さなことですら、すぐに決められない・人が食べているものと同じもの・食べた後に「やっぱり違う方がよかった」などの後悔が多発するのです。
そんな状況でどうやって大きなことを決断し、割り切って失敗を受け止められるでしょうか。

決めるための判断材料を集めよう

一歩を踏み出せなくて悩んでいる人は「失敗なんてどうってことないし」と考える人ではありません。真面目で一生懸命で、向上心があって。そういう素敵な人だからこそ、何かをはじめようと決意して、不安やリスクに戸惑っています。「あとほんの少し、勇気があれば」って思っています。

でもふと振り返ると、普段のほんの小さなことですら「失敗したくない」「安心安全がベスト」「だったらいつものでいいや」と感じ、その通りに選択をしています。あと一歩、ほんの少しの勇気を出さないで過ごしているのです。

決断できない、決められないと迷ってしまう時って「これは○○。そして、あっちは□□。でも本当は△△と思ってる」など自分の気持ちや考えはもうほぼ決まっているんです。でも「△△って言うけど××の可能性は?それに◎◎も…」のような誰かや何かのささやきが覚悟の邪魔をするのです。

そうした時に欲しいのは後押し。「それでいいんだよ」という答えであり、確信です。誰かの後押しが欲しいという気持ちを否定する必要はなくて、ときには優柔不断があったり、迷いに迷ったりしたってOKなのだと思います。

確信が欲しい。これでいいんだ、間違ってないんだって思いたい。
だとしたらサッサと決めてサッサと先に進んでもOKではないでしょうか。

迷いを丸ごと、誰かに話してみましょう。目的は自分の中にうっすら見えている答えに対し後押しをするためです。相談相手が肯定し後押ししてくれるかもしれないですし、話している間に自分で答えを整理できるかもしれません。いずれにしても「大丈夫、これでいい」と自分で自分に後押しができる判断材料だけを集めるようにしましょう。後悔する前提で材料を集め始めると、いつまでも決められないのです。

失敗の中にある「可能性」

それと同時に、ものすごく膨大な量の失敗こそが自分を強くしてくれているという実感を持つことは大切です。

ミスをして怒られたこと、お客さんや同僚・上司に迷惑をかけたこと、泣きながらお客さんと電話をしたこと、お詫びに伺うときのあのイヤな緊張感。周りの目。「こう思われているんじゃないか」という妄想。

決して進んで失敗をしたいわけではないし、今でも後悔をひきずっている失敗だってもちろんあると思います。誰だって失敗したくないと感じる中で、失敗を恐れずに行動するというのはやっぱりハードルが高い技ですが、経験を積めば積むほど耐性がついて、むやみに失敗を恐れる必要がなくなるわけです。

そうしてそのときは本当につらくて苦しくても、振り返った時には「おかげで今の自分がある」と思えるようになるというのは事実だと思うのです。

振り返って思うのは、怖いもの、恥ずかしいもの、大なり小なり勇気がいるものにチャレンジした中にこそ「欲しいもの」が隠れているということです。それは数多くの失敗(チャレンジの中に含まれる)を通して得られたものであるはずなのです。

「失敗する可能性もある」と感じている道をあえて選び、決断するのは勇気が必要です。でもその勇気の先にあるのは、自分が本当に欲しいと思っていたものである可能性もある。

どちらにも可能性があって、だとしたら「どの」可能性に重きを置き、視点を向けるのか?たとえ決断が苦手だったとしても、怖いと感じる道を進むとすぐには決められないとしても、「自分はどの可能性を見るのか?」だけは決めておきたいですね。

その決断が、いま迷っていることを決めるための後押しになるはずです。

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