人に興味が持てないタイプに足りていないもの

飲食店でも、服飾雑貨のお店でも構いません。どこかのショップにお客様として行った時のことをイメージしてみてください。

店員さんを見て「この人、対応が上手だな」と感じるのはどんな人ですか?

いつも笑顔で一生懸命話を聞いてくれる
親しみ深い話し方で気遣いや心配りができる
1度しか会ってなくても自分を覚えていてくれる
アドバイスが的確で疑問にはすぐ答えてくれる
行動が早くモタモタせず、視点が広い
話が盛り上げ楽しませてくれる…etc

と、こんな感じで延々としゃべり続けられるほど、たくさんの要素が浮かびますよね。

お客様対応の上手な人はなぜ上のような特性を持てるのか?と言えば、それはたぶん「お客様に興味を持っている」という点だと思います。

目の前のこのお客様に、どうしたら満足していただけるか?どうやって笑顔になってもらおうか?お客様は何を望んでおられるか?そのために何を提供できるか?というような視点で物事を考え、まず第一にお客様を見ている。

こういう考えって、お客様への興味や関心がなければ絶対に生まれないものですよね。

恋愛に例えるとすぐわかる「観る力」

ここ数年お会いする方々から頻繁にお聞きするようになった悩みに「人に興味が持てない」というものがあります。相手が何を望んでいるのか、何を考えているのか、そうしたことに関心を持つことができないということです。

人に興味や関心が持てないのにはいろいろな理由があるでしょうが、「一度も人に関心を持ったことがない」という人はいないはずです。

たとえば、片思いの相手がいるとき、その人に振り向いて欲しいと思ったら、もっと知りたい、望みに応えてあげたい、と相手のことをまず考えるものですが、同じようにお客様への興味や関心を持ち続け、興味を行動で示しなさい、という教訓は接客業などでよく例えられます。

好きになった相手や気になる相手のことを知りたいと思うのは当然ですよね。知りたいということは興味や関心を持ったということ。

では、興味や関心を持つようになったきっかけって何でしょうか?

それはたぶん、「観る」ということではないでしょうか。

気づいたら目で追っている自分がいて「気になっている」と気づく。その人の近くで「いつまでも眺めていたい」などと感じる。廊下で見かけただけでときめく(あら青春だ…笑)など。元をたどれば、相手を観ることから始まっている気がします。

人は接触(目に触れる)回数が増えるごとに親しみや関心がわくというのは、購買心理などでもよく言われる話。逆に考えれば、興味や関心が持てないのはただ単純に観ていないだけなのかもしれません。

興味が湧かずとも「観察」ならできる

相手を好きになるとか、いきなり関心を持て、などと言うとちょっと心理的なハードルが上がりますが「相手をよく観る」ということだったら意識すればできるはずです。相手の様子をちゃんと観察してれば「なんでこういう表情なのだろう?」「どうしてこんな風に考えるのだろう?」みたいな疑問が湧いてきます。

その疑問をフックに問いかけてみれば、それはもう立派な「相手に関心を寄せたコミュニケーション」です。その疑問を元にしてあれこれと仮説を立てれば、それは立派な「相手の気持ちを理解しようとする力」にもなっていきます。

そのときに「相手の良いところを探そう」と思って観れば、褒め言葉が浮かんでくるでしょうし、「相手が困っているところはないか?」と思って観れば手助けできるアイデアが浮かぶかもしれません。

さらに言えば「相手のできていないところを探そう」と思って観れば、指摘や批判や愚痴などが浮かんでくるということなのです。

ってことは…アレ?もしかして、
私たちは普段からわりと、相手を観ているんじゃないでしょうか?

身近な人ほど肯定的に観れていない

接客販売などの場面だけでなく、育成、上司部下、チーム…どんなコミュニケーションも同じです。相手に興味や関心を持つことからコミュニケーションはスタートするし、その興味や関心は「観ること」から生まれます。

お客様にならできるのに部下や同僚にはできない…というお話もよく伺いますが、身近にいる人ほど「期待」が出てしまうのです。「言わなくてもわかってほしい」「察してほしい」などなど。

普段、部下や同僚はどんな表情をしているか、どんな時に楽しそうにしているか、仕事中の態度はどうか、言動に変化はないか、皆さんはどのくらい知っていますか?

もしも答えに自信がないのなら、それは単純に「観ていない」だけかもしれません。

また、観ているポイントが「できていないところ」「不足しているところ」ばかりだとしたら、それは興味や関心が持てるはずもありません。否定的な視線では観ることさえ嫌になってしまいます。

お客様であっても、親子でも、上司と部下でも、夫婦でも、片思いでも(笑)
どんな人と関わるとしても「なんかうまくいかないな」というときにはまず「観る力」が足りているかどうかを意識してみませんか?

肯定的な視線で観てみた時に、意外な一面や思ってもみなかった表情に「あれ?」となったら、もうそれは相手に興味や関心が湧いたということですよ。

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