職場に足を踏み入れたら役者になる、それがプロです

新年、あけましておめでとうございます。

昨年からパフォーマンスコーチ養成講座がスタートし、私たちも新たなプロジェクトに向けて走り始めました。昨年出会うことのできたすべての方々のおかげで、こうして新しい年を迎えることができたことに本当に感謝しています。

今年は事業も5年目に突入です。
より一層パワーアップして、自分と向き合う・人と向き合うことをテーマに活動してまいります。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

プロ意識が仕事にプライドをもたらす

誰もができることなら、自分の仕事にプライドを持って携わりたいと考えるはずです。

「自分にしかできないこと」「誰にも負けない思い」「絶対に目標をクリアする意識」など、プライドにもいろいろな側面がありますが、仕事にプライドを持っている人に共通している特徴の一つは「プロ意識」ではないでしょうか。簡単に言うと、プロとして、仕事人としての「顔」を持っているということかもしれません。

働く人は誰でも「ONモードとOFFモード」や「仕事の顔と母の顔」など、毎日こうした”スイッチの切り替え”をしています。「そんな、表も裏もない」という方もおられるでしょうが、多少なりとも「違う一面」を持てるのが人間のおもしろい部分とも言えると思います。

個人的な話になりますが、私自身はどちらかというと意識的に「仕事モード」への切り替えをするタイプです。切り替えるスイッチを作っていて、私にとってのスイッチは「ヒールの音」です。

心理学用語で「アンカリング」と言いますが、人間の五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)と「うまくいった体験」とを結びつけることで、五感が働く時はいつでもその体験感覚を呼び起こせるという仕組み。アスリートがよく用いるイメージトレーニングの一種と言われています。

私の場合は、朝、玄関でヒールに足を入れて踏み出したとき「カツ」と音が鳴った瞬間にONモードに切り替わります。そうした理由から仕事の時は必ずヒールを履くように意識付けし、もう15年が経ちました。

ONモードに切り替えたら、次にすることは「役者になる」ことでした。

特に販売や営業の仕事をしていた頃は、売り場や訪問先に足を踏み入れたら、演者になりきることに徹します。自分に「プロの販売員」「プロの営業」という役名をつけて、役柄の設定をしっかりとイメージし、それを演じるわけです。

職場は舞台です。舞台に上がったら、ただひたすら自分の思い描く「プロ」を演じることに徹します。

思い描く「プロのイメージ」は何よりも大切です。
営業や販売接客で求められる「プロ」とは、どんな時でもお客様の目線で物事を考えること。自分に与えられた役(割)をただこなすだけではなく「お客様が何を求めているか」を考え抜き、工夫し続け、実践するのがプロです。

販売員のプロであれば、遅くとも売り場に立ったら「プロの顔」をしてお客様をお出迎えする態勢を整えます。切り替えるタイミングは決して「お客様がいらっしゃったら」ではありません。

プライベートで何があっても、上司や同僚との間に何があっても『お客様には一切関係のない』こと。当たり前のように思いますが、このプロ感覚を持って職場にいる人は意外に少ないように思います。

そうやって自分をコントロールし、いつでも最大限「お客様の目線で」物事を考え、言動を律しているのがプロではないでしょうか?それだけのリスクを背負っているから「プライド」が生まれるのですよね。

自信がないからこそ役者になる

仕事とは「演じる」こと。
少し変わったやり方だと自分でも思います。

そうするようになったきっかけは「自信のなさ」だったように思います。
「素の自分」のままだったら仕事で失敗するだろうといつも怯えていました。だからこそ意識的に「違う自分を演じる」ことを選んだというわけです。

素の自分とは違う「仕事ができるモード」のイメージを描き、それをアンカリングで感覚として身につけ、演者に徹することで、自信のなさと戦っていました。

幸いなことに、長いこと演じていたおかげでその役柄が板について習慣になってしまい、いつしか演じている役の方が「いつもの自分」になっていました。そうやって自信のない自分にさよならができたようにも思います。

また、お客様と接する販売や営業職は「見られる」という点でも役者に近いものがあると思います。お金を出してモノやサービスを買うという行為には、お客様が役者としての売り手をお金を払って見に来ておられるという意味も含まれていると思うのです。

お金を払ってまで、険しい顔の自信のない店員を見に来る人がいるでしょうか?
顧客満足にはそうした側面もあるはずですよね。

仕事でプライドも価値も手に入れる

プライベートを充実させるために稼ぐ、家族を幸せにするために働く。
もちろんそれもひとつの「プライド」だと思います。
ただ、そこにはどうしても『仕事<プライベート』という価値観の比重がにじみ出ているような気がします。

本来は『仕事=プライベート=(自分の人生)』という比重になるのが理想ではないでしょうか?仕事もプライベートも自分の人生の一部でありひとつのツール。同じくらいの価値と誇りを持てるようにしたいはずです。

プライベートに価値があり、家族に価値があるのなら、仕事にだって価値があってもいいはずです。そしてその価値は職種や業種、役職や報酬によって変わるのではなく、意識ひとつで変えられるものだと思います。

プロ意識は、仕事にプライドと価値をもたらします。
意識を育むためのひとつの方法として、プロの仕事人という「役」を演じるというのは、楽しみながら働くための工夫と言えるのではないでしょうか?

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人材育成のコンサルティングプログラムとしてご提供している、集合研修や養成講座・キャリアカウンセリングセッションに特化した記事を書いています。 中の人はキャリアコンサルタント。スタッフは心理系有資格者・大学心理学部専攻者・営業経験者など。人と向き合うことを長年考え続け、学び続けているプロです。 モチベーションやパフォーマンスを上げて、もっと自分らしく働くためのヒントを拾ってもらえたら嬉しいです。